中小零細・ベンチャー企業で働くメリット
大手企業で働くか、中小零細・ベンチャー企業で働くか、はたまた正社員として働くか、パートとして働くか、独立して個人事業主・企業経営者として働くか。働く場所・形態は様々だと思う。またそれぞれにメリット・デメリットはある。自分は大学を卒業してから、あるイベントで例のメンターと出会い、彼のもとで働くことになった。従業員数は彼を含め3名の小さな零細企業だ。
零細企業と聞くとあまり良いイメージは浮かばないのではないか。資金力がなく、自転車操業でいつ潰れてもおかしくないといったイメージを持たれる方も多い。確かにその一面もある。ただ、中小零細で働くメリットもいくつかある。
圧倒的なスピード感
ベンチャー・零細企業の一番の強みはこれと言っても過言ではないでしょう。何と言っても「スピード感」です。やろうと思えば今すぐ新しい事業をスタートすることができますし、撤退しようと思えば、大手企業に比べ素早く行うことができます。圧倒的な「スピード感」が、小さな企業の大きな強みだと言えるでしょう。
新鮮さがあり刺激的である。
色んなことに挑戦しやすい環境であり、常に新鮮さを感じながら仕事をすることができるのも、小さな会社で働くメリットと言えるだろう。
中小零細・ベンチャー企業の業務における問題点
上記のようなメリットがある一方でデメリットも多い。(むしろ自分は失敗した方なので、デメリットが多く感じる。独立・起業を考えている方は参考にしてもらえたらと思う。)
・社長、先輩上司の機嫌に左右されやすい
・常に新しいこと、臨機応変を求められるので仕事を覚えにくい
・労働時間が長く、精神的に病みやすい
・業務の終わりが見えない
上記のような内容だ。その中でも自分が大きな問題だと思っていたコトが、
「マニュアル・手順書が少ない、もしくは無い」だ。
これは大きなデメリットのひとつだ。学生上がりのポンコツからすると右も左もわからない。仕事をする上での心構えはよく聞くが、仕事のやり方・手順などは一切ない。妙に細かいテクニックを教えられるが、んなことよりも基本を教えてくれよと何度思ったか。
また、他社から聞いた話だが会社によっては「自分で考えろ」「ググれ〇ス」と言われる職場もあると聞く。(もはや会社としての体は成してないよね。そんな会社サッサと辞めて良い。)
マニュアルや作業手順が無いことのデメリットについて、自分が感じたのは下記のようなものだ。
・仕事を覚えるのが遅くなる
・何度も上司に聞かなければいけない(自分のメモでカバーできるが)
・モレやダブリが起こりやすい
・何度も思い出さないといけない。
一番のデメリットは、余計なエネルギーを使ってしまうことだ。本来ルーティンワークであるものは、悪い言い方かもしれないが「考えなくてもできる作業」だ。(もちろん考えて作業する)それをイチイチ思い出してやることは非常に効率が悪い。中小ベンチャー企業は日々業務に追われている。新しいことにどんどん挑戦させられることも常だ。激務のイメージを持たれる方も多いと思うがその通りだ。だからこそ日々の業務はルーティン化すべきだ。余計なことにエネルギーを使っている場合ではない。あっと言う間に時間は過ぎる。
小さな会社ではバンバン行動する社長・社員がいる一方で、ぬかりなく日常業務をこなしてくれる人が必ず必要である。売上を上げてくるのは社長や営業マンかもしれないが、最終利益を出すのは、事務処理や経理事務を抜かりなく、そつなくこなしてくれるスタッフである。当時の職場も、営業・受注後の業務の流れは、意外とズブズブだった。抜けありまくり漏れありまくりだった。これではいくら受注したところでお客さんの満足には到底及ばず、最悪契約打ち切りとなる。
「ルーティン化」できるものは徹底してルーティン化した。
結局、当時の会社では思ったような動きはできず、転職した。転職先も同じように規模の小さな会社だったので、同じような課題点があった。そこで可能な限り「ルーティン化」しようと決めた。はじめの1ヶ月ほどは慣れるのに時間がかかったが、ある程度業務のクオリティも安定してきはじめた(当たり前のことだができていない会社は意外と多い)。
すると、いつもより早い時間で業務を終わらせることができ、クオリティも安定してきた。何よりも、圧倒的に心の余裕が生まれた。行き当たりばったりな仕事ではなくなった。お客さんにも満足してもらえるようになった。また、ルーティン化していく中で、業務をスケジュールに落とし込む作業があるが、その作業をしていると、「あぁ、このタイミングで〇〇さん何か言うてくるな」といったちょっとした先読みができるようになってきた。そうすることで徐々に振り回されることが減る。新しいことをしていく会社では、それでも業務に追われるが、100の負担が60に減るだけでも大きく心の余裕は変わってくる。それだけルーティン化することは大事だと思う。
今日はこの辺で。
ルーティンの大切さについて、興味深い書籍がいくつかあるが、中でも自分が影響を受けたものを下記しておく。
①「いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書」
この書籍は、かつて自分が抱えていた疑問を明確にしてくれ、確信を与えてくれた。仕事のルーティン化には欠かせない一冊だと思う。
②「プロフェッショナルの習慣力」
自分は野球のイチロー選手が大好きだが、彼のルーティンについて、またルーティンを作ることで得られる効果が書かれている。自分にとって大好きな一冊だ。
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