コンプレックスに思っていたこと
タイトルからは少し話はズレます。
当時、僕にはいくつかのコンプレックスがありました。
・同年代の人達や周りの先輩と比べ、圧倒的に少ない経済力
・「草食系」と言われるほど、全然「男らしく」ない
当時の自分は本当に悩まされていました。
当時、自分の周りにおられた社長さんは、
・肉食系
・大人の色気がある
・異性ガンガンアプローチしている
・逆境の中で育ってきたからハングリー精神がある
・バリバリ仕事ができる
・たくさん稼ぐことできる
など、自分には無い魅力を持っていました。
その方々によく
「なぜもっと自分から女性を口説いていかない」
「なぜやりたいことをやろうとしない」
と言われました。
その度に、その気持ちが無いことに強い劣等感をおぼえていました。
(今となっては「知らんがな、だまれ」と、気にも止めませんが。。
。。。バレたら怒られるなw まぁバレてもどうでもええけど。)
逆境育ちの社長さん達と温室育ちの自分
逆境育ちの彼らに比べ、
超がつくほど温室育ちの自分。
お小遣い頂戴と言えば無条件で何千円と与えてもらったボンボン息子。
両親は公務員で当時の世帯年収は1000万。
自分が欲しいと思うものはほとんど買い与えられてきた。
行きたいと言った場所には、親にどこにでも連れて行ってもらった。
それに関しては何の不満も無いし本当に感謝しています。
今の自分は当時の親の援助があったからこそであり、
非常にありがたい存在です。
実際助けてもらえたと思うことは数えきれないほどありました。
でも、それと同時に
「それで良いのか?」と思う気持ちもありました。
経済力って何?から家計簿管理に至るまで
そこで、当時彼らに何かで勝ちたい、もしくは対等になりたいと思いました。
そういえば、
起業して調子乗ってたけど、俺「お金」について何も知らんやん。
会社経営どころか自分のお財布事情も全くわかってないやんと
気づきました。
そういえば「経済力」って何や?
とふと思い調べました。
goo辞書によると、意味のひとつに、
「個人がもつ、収入や財産などの経済的な能力。」
とありました。
ん?「経済的」て何や?
とまた調べると
「費用や手間などがかからないさま。むだがなく安上がりなさま。「燃費がいい経済的な車」」
とありました。
なるほど、そういう意味もあるのか。
ほいで、「経済」ってどういう意味や?
とまた更に調べると、
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人間の生活に必要な財貨・サービスを生産・分配・消費する活動。また、それらを通じて形成される社会関係。
金銭のやりくり。「わが家の経済は火の車だ」
費用や手間のかからないこと。倹約。「弁当を持っていくほうが経済だ」
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とありました。
その中で、意外だと思ったのが、
「金銭のやりくり」「倹約」なども経済の一部なのかと気づかされました。
そこで自分で勝手に、
「少ない収入でも、やりくりして1円でも残れば経済力があるっちゅうことにしよう!」
と決めました。
そういえば、自分の知り合いには、
高級タワーマンションに住み、デカい高級車を保有していても
金融資産はマイナスという方がおります。
そこで、
「1円でも家計が黒字になれば俺の勝ちやん!」と勝手に自分の中でルールを決め、
マッチの地味な勝負が幕開けしました。(これがjiminamatchの起源です)
別に誰かに挑んだり宣言する必要はありません。完全な自己満足です。
また、家計を黒字にするということは、
「自分が自立したと思える」ことでした。
これは自分にとってめちゃメリットのあることやと思いました。
世間一般では当たり前のことなんですが、
好きなだけお金やモノを与えられていた自分にとっては、大変成長を実感できるチャンスだと思いました。
そこで、
まずはじめの目標は
「親から一切の金銭的援助なく生きること」でした。
これが達成できると、間違いなく清々しい気持ちになる。
小さなことかもしれないけど、成長できたと思える。
これに関して
以前、松本紳助という番組があり、
「親からの自立」について、島田紳助氏と松本人志氏がトークされていました。
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島田紳助氏
『この何でも与える親といたら俺は成長しないなってちゃんと考えてたで。
これはすごい得なことやけど、この親と一緒にいたら俺は絶対ダメになるなと思って。
ーー中略ーー。当時弟子入りしてその時の師匠が
師「うちの弟子は〔通い〕や。実家から通いなさい。」
紳「すみませんが師匠、内弟子にしてださい。」
師「何言うてんねん。内弟子って辛いで。家帰れへんで。住み込みやで。」
紳「そっちでお願いします。」
師「何であんたはきつい方を選択すんねや?」
紳「実は僕一人っ子なんです。親は僕に対して非常に甘い。この親とどこかで一回距離を置かんといかんのです。自分は大人になれないんで、すみませんが内弟子にしてください。」
と言って内弟子になってん。』
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「松本紳助」より引用
※youtube『松紳 子育て相談』と検索すると関連動画が出てくると思います。
これには本当に共感しました。
親からの金銭援助を自分から断る
くり返しになりますが、
今でも両親には本当に感謝しています。
お金の心配が無かったため、色んな体験ができたことは代えがたい財産です。
本当に有難い存在です。
その一方で成長の妨げでもありました。
そこで葛藤していました。
自分を思ってくれている親を無下にはできない。
でも今が成長するチャンスだし、これを逃せばズルズル居心地の良い今に甘えてしまう。
そう思いました。
そして、親と話し合い、
一切の金銭援助を断りました。
それでも、心配で私の銀行口座にお金を入れてくれる時もありました。
でも、親へ
「ありがとう。でもこのお金は受取れない。自分のことを心配してくれるのは嬉しいし、本当に有難いことだけど、これが俺の成長を妨げてる。申し訳ないけど返金させてもらう。」
と言って返金しました。
すごくヒドいことを言ってしまったという実感はありました。
他者から見れば、何もそこまでと思われるかもしれません。
そこまでしないと、援助は止まらない。
だって親はいくつになっても息子・娘が心配だから。
それが30歳であろうが40歳であろうが心配なものは心配。
後々になって、あの時はありがとうと言おう。感謝は忘れずにと思いました。
そのお蔭もあり、その後一切親からの金銭援助はありません。
当時の年齢は28歳で、遅すぎた自立かもしれませんが、
自分にとっては大きな達成感でした。
この経験で、
・どうやったら満足度を減らさず支出を抑えることができるか
・どんなときにお金を使ってしまうか
・あれば便利なものと必要なものを分ける
・1円使わない=1円の儲け
・1円を儲けるためには1円以上の売上が必要
など、お金についてたくさんの学びを得ました。
そのせいか、稼ぎが増えても生活レベルはさほど上げず暮らせており、
月によっては収入の50%を貯蓄・投資にまわせています。
何も労せず、アホみたいに親のスネをかじり倒していた人間が、
家計管理をするほどになったのは、我ながらようやったなと思います。
(結局自慢かい(笑))
すごく長い記事でムダ話になったかもしれませんが、
なぜ家計簿管理について書いたかというと、
家計簿は会社でいう財務・会計につながっていきます。
何のためにそのお金を使うかを肌感覚で体験・実感していきます。
起業する上で、お金の感覚は絶対必要です。
1000円の出費をするのに、
この1000円を得るのにどれだけの時間がかかるかを意識するようになります。
難しい財務会計の本を読むより、3ヶ月間家計簿をつけてみることをオススメします。
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