失敗談⑦「話を聞くという意味を全く理解していなかった②「話を聞く」とは具体的にどういうこと?

失敗談

前回、『「話を聞く」という意味を全く理解していなかった①』の続きだが、

では具体的に「話を聞く」にはどうすれば良いか。

非常にシンプルだ。わからないことは遠慮なく「何でですか?」と聞けば良い。

聞きにくいと思ったら、思いっきりバカになって聞けばばよい。

(バカになる話は今回ひとまず横に置いといて)

もともと「何でですか?」と聞けなかった

自分にとって致命的だったのは「何でですか?」が言えなかった

「なぜですか?」イコール

「なぜあなたはこんなこともできないんですか?」

「なぜそんなバカなことをしたのですか?」と相手に思われてしまうのではないかと恐れていた。

なぜなら、自分がそう質問された時に上記の様に叱られていたと感じるからだ。

これは自分の幼少期の体験が影響しているのかもしれない。

質問者側からすると本質を知りたいための質問なのに、質問の受け手側からすると「詰問」に感じてしまう。

また、すこぶる平和主義な自分は、議論・討論を過剰なほど避ける傾向があった。

ネガティブな感情を出してまでなぜ言い合う必要があるのか、面倒くさいとさえ思っていた。

しかし、ケンカの様に対峙する討論もあれば、

擦り合わせるといった形でお互い歩み寄り話し合うという方法もある。

(余談だが、昔上司から聞いた話では日本人は「擦り合わせ」が得意らしい。)

なぜ「話を聞く」という意味を勘違いしていたら問題なのか。

相手の考えを真の意味で理解できないからだ。

すなわち話が噛み合わない。

「できる人」が「できない人」にスキルを伝えるのは至難の業

中小ベンチャー・スタートアップで起業しようと思う人の多くは仕事の能力は高いだろう。

機転も利くし、観察力もある。独立起業しても自分にはやっていける自信があるからスタートアップしたのだと思う。

しかし彼らは能力が高い故、「できない人」の気持ちがわからない。

なぜそんな簡単なことができないのか、わからないのか理解ができない。

だからどう伝えて良いかがわからない。

できない状態からできる状態を経験した人でなければ、学生あがりの素人に仕事を伝えることは困難だろう。

スタートアップのような小さな会社には、もともと仕事のできる人しかいない。

だから、できない人間が質問していくしか方法はなく、それを実践して血肉にしていくしかない。

新人の特権として「バカになって質問しまくれ」と聞いたことはないだろうか。

経験の浅い新入社員は知識もないので、バンバン質問した方が良い。その方が相手も、自分に興味を持ってくれていると思うし、心を開いてくれる。信用にもつながる。だから「何でですか?」と聞くのは、信頼関係を築く上で重要なコミュニケ―ション能力だと思う。

1を聞いて10を知ったつもりにならないよう注意

先にも書いたが、新人のうちはバカになって質問しまくった方が良い。

間違っても賢そうに見せない方が良い。生意気に見える。新人はかわいがってもらってナンボだ。

知識も経験もないのだから何もわからなくて当然だ。

また、ここで重要なのが経験を積んだからといって、質問を省く必要はない。

「1を聞いて10を知る」ということがデキる人という印象を持ちやすいが、そうである必要は全くない。ややもすれば無意識のうちに「決めつけ」「思い込み」が激しくなってしまう恐れがある。

「1を聞いて10を知る」ではなく、擦り合わせと確認作業だ。

何でですか?」と質問を深堀していき、「〇〇ということで間違いないですか?」と、自分の理解が合致しているか最後に擦り合わせる。

そうすることで、仕事でも認識のズレもなくなり成果物のイメージが共有される。

地味で面倒な作業だが、すごく大事な作業だ。

また、信頼関係を築く上でも、また相手に安心してもらうにも非常に有効なコミュニケーション手段だ。

参考書籍

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